「New
Blood」展はサーチ・コレクションが過去18ヶ月間に購入した新作で構成され、そのなかでも副題「New Young Artists」に属す国内外の若手24名が展示の中心を占めている。ニュー・ジェネレーションの紹介という意を含むこの副題には、「Young
British Artists」や「Young American Artists」という題名で展覧会を度々開催した90年代のサーチ・ギャラリーを思い出させるところがある。 ニュー・ジェネレーション組みの作品には、かつてロンドン市庁舎だったカウンティー・ホールの古風な内装に合った「サイト・スペシフィック」風の作品が目立つ。なかでも最も完璧なる調和をみせているのが、コンラッド・ショークロス(Conrad
Shawcross)の糸紡ぎ機のような立体「The Nervous System」。こちらは足踏水車が先端技術だった時代を思わせる木製の巨大装置。その常識を超えるサイズと目を見張るような華麗さが、カウンティー・ホールの大広間を圧倒している。 ショークロスの装置の横には、その形象的特長に調和するようにベン・メイマン(Ben
Mayman)の有機的な縄目模様の立体、マット・カルダーウッド(Matt Calderwood)のトイレットペーパーでできた避難用ロープなどが展示されている。さらにこの調和はブライアン・グリフィス(Brian
Griffiths)の馬車にも通じ、まるで市庁舎時代の調度品を壊して作ったとでも言うように、馬車はアンティーク調の机や椅子で出来ている。 |