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ロンドン芸術大学の一校であるキャンバウェルカレッジは、百年以上の長い歴史を持つ、ロンドンでも老舗のアートカレッジだ。過去の卒業生には、ハワード・ホジキン、リチャード・ロング、ジリアン・エアーズら大御所アーティストから、ターナー賞ノミネート作家のキャシー・ド・モンショー、映画監督のマイク・リー、テキスタイルデザイナーのジョージナ・ヴォン・エツドルフまで錚々たる作家が名を連ねる。 コースはファンデーションコースから博士課程までを網羅。学部コース(BA)には、ドローイング、セラミック、グラフィック・デザイン、イラスト、ペインティング、立体、写真、3D デザイン、修復の9学部がある。これらの学部間の交流を大切にし、毎年7週間ほど他の学科を選択する「elective」というカリキュラムが設けられているのが、キャンバウェルのユニークなところだ。ディグリーショウでは、ここで学ぶ技巧や考え方を反映して、どの学部の生徒も専門分野にとらわれない多様な表現を繰り広げていた。 |
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| 小さな女の子の夜の冒険の物語。小型のモデル人形を使って1コマ1コマ撮影した実写の映像と、ドローイングを組み合わせたアニメーション。生命を与えられたように、人形の女の子が滑らかに動く様は、70年代のロシアの実写アニメ(ミトン、チェブラーシカなど)を思い起こさせる。CGアニメなどを見慣れている私たちに、レトロで少し切ない印象を与える作品である。 |
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| ともすると、シリアスになり過ぎたり、過激になり過ぎたりしがちな、フェミニズムを扱った作品であるが、作品中のシュールなキャラクターや、ハンドバックの中の小物に至るまでのディテールが、ポップにそして刺激的に女性を表現している。生理用ナプキンの内側に文章が書いてあるのだが、開いてまで見るのはすべて女性で、男性は触れてみることもない、とは作家の談。 |
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| 子供時代の作家の姉妹と、作家自身の子供たちを描いた作品。キャンバスと薄い布に描かれた絵を重ねることで、なんとも言えない遠近感を醸し出している。観客の見る角度により変化する、繊細な陰影は、彼女のテーマである、しっかりととらえることの出来ない"記憶"というものの表現を意図している。 |
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| 陶芸科の展示室の一角に、突如現れた神殿。日本人とは思えない色使いで作られた、女神達の顔部分はすべて陶器製である。イコンを自ら作り上げることで、歴史にも宗教にも縛られない、自由な世代を象徴しているかのようだ。 |
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| 建物に映る影を、日の出から日暮れまでを連想させる角度で撮影し続けた映像作品。この建物も、実は作家が作った彫刻作品である。伸び縮みを繰り返す影のイメージは、映像を見続けるにつれ、それ自体が意思を持った生命体であるかのように見えてくる。 |
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| 四方をアクリル板で囲った薄い水槽のような入れ物の中に土と蟻が入っている。蟻の巣作り観察を思い出す人も多いだろう。この作品の最上部はミニチュアの道路になっておりその地面はひび割れ、壊れた車や倒れた人間の上を生きた蟻が這い回り、地下では着々と蟻の巣が形成されて行く。そこは、蟻の時間と人間の時間、人と蟻のスケールが奇妙に倒錯した世界を拡げている。 |
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| 大きな棚に、角封筒がぎっしり詰まった作品。好奇心にかられた観客が、封筒の中身を取り出したり、戻したりを繰り返すことで、インタラクティブで、時間とともに変容していく彫刻を生み出した。気になる封筒の中身は、書類や広告など様々で、"Life Support"というタイトルを踏まえると、情報化社会や消費材としての紙媒体など、様々なことを考えさせる作品である。 |
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| "別れ"に起因する感情変化についての映像作品2品。1作品目は、"Leave/Don't leave."という文字、肉声、イメージが一体となり、理性と感情の葛藤を感じさせた。2作品目は、別れの場面の連続写真1枚1枚から割り出した平均色から成る映像作品。言葉にすれば、"緑"や"茶色"という同じ色から、細かな色のゆらぎが生じ、測ることのできない感情の性質をうまく可視化した。 |
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| まず目立ったのは、たくさんの涙(水滴)のイメージを集めて作られた目のイメージ。作者独自の主観的世界のイメージ群は、すべてが水滴のイメージによってつながっており、それらは現実と幻想の境界線を垣間みたような印象を与える。感光塗料を塗布して手焼きされた作品からは、ニスによる表面のツヤとの相乗効果により写真の生の感触が伝わり、一品物の美しさを持つ作品となっている。 |
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Show 05 |