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こちらはそのイギリス館の中。刺繍やドローイングからインスタレーションまで幅広いトレイシー・エミンの代表作といえば、寝た男102名の名前を刺繍したテントや(残念ながらこちらは火災で焼失)、脱ぎ捨てたパンティーや丸めたティッシュ、ゴムやタバコ、酒のビンがあたりを取り巻く自前ベッドなど、自分のセックスライフを曝け出した自伝型。今回もいかがわしいポーズのドローイングや刺繍がずらりと並んでいたが、エゴン・シーレのパロディーのようなラインドローイングは「バッド・ガール」の異名に似合わぬ昔の悩める画家風。また、床に置かれたアントニー・ゴームリー調の木の立体が壁のヌード画とどう結びつくのかも大きな謎。小鳥のさえずりが似合いそうな爽やかな館内は居心地抜群でしたが、頭の中は「はてな」でいっぱい。