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同じく日本館、岡部昌生の展示。フロッタージュの詳細。前のページですっきりしないと書いたが、実のところ今回の日本館の展示はここ数年のなかで一番気に入っている。欧米で紹介される日本の現代美術というと、マンガやアニメをちょっと"アーティー"にしたような可愛い系の作品か、欧米のアートの文脈にすんなりと溶け込むようなグローバル系の作品か(主に海外在住者や留学経験者がこの部類にはいる)、海外で高く評価されている写真といった部類に大別できるようだが、岡部氏の作品はそのいずれにも属さない。そればかりか個人という視点から日本の歴史と向き合い、人類学に通じるフィールドワーク的アプローチと、フロッタージュというシュールレアリズム由来の地道かつ意外な技法を用いて歴史と美術表現を連結させ、このステレオタイプを打ち破っている。また、この金の匂いが強いジャルディーニの会場で、限りなくコマーシャリズムから遠いところにも魅力を感じた。