さて、こちらはこの『トコのヴェネツイア・ビエンナーレ三ヶ月ダイアリー@』最後のパビリオン、ウルグアイ館、エルネスト・ヴィラ(Ernesto
Vila)の展示になる。ジャルディーニーのヴェルニサージュめぐりをしていると、花や蝶よと美しい展示のお隣でカクテルパーティー、PR特攻隊による宣伝マテリアル配布、モード誌から抜け出たような優雅な招待客と、15軒も回った頃にはこのどんちゃん騒ぎにかなり嫌気がさしてくる。というのも、そのあまりにもの豪勢な展示に、作品以上にそれを支える国の財力と国家のプライドみたいなものが見えてしまうからだ。そんななか、このウルグアイ館の素朴な展示には胸を打たれた。左の写真の通り、会場にあったのは、新聞紙や通販カタログなど道端に落ちてた「ゴミ」で作ったコラージュ。ここにはPR特攻隊どころかカタログもプレスリリースもなければ、キュレーターも観客の姿さえも見当たらなかったが、なんと作家本人がいた。