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その一番の特徴は、「うちの街を見てよ」と言わんばかりに、市内各地に点在する展示構成(ミュンスター彫刻プロジェクトみたいな感じです)。会場は公式カタログに載っている展示だけで28ヶ所。これに同時開催した「ザ・インディペンデント08」の展示会場が67ヶ所。あわせて100近い展示が、少し頑張れば歩けてしまう小さな街で開かれているのだから、その密度の濃さはおわかりいただけるでしょう。
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(左)Atelier
Bow-Wow, Rockscape (まだ工事中でした…) そのビエンナーレの中心を占めるのが、フィンランド・デンマークから中国・韓国・日本を経てアルゼンチンまで、作家40名が参加しているインターナショナル・エキシビション「MADE UP」になる。テート・リバプールやFACTなどの公営美術館や、昔の映画館やパブなど街の名所を会場に、市内13箇所でサイト・スペシフィック度の高い作品が披露されている。 この展示のテーマのひとつが、最近のイギリスの現代美術展にしては珍しいイマジネーション。英国ではYBA現象が引いた2000年以降、レディーメード、アプロプリエーション、リサーチ、ドキュメント、アクション、リメイクといった用語をキーワードに、既存の表現や実社会での出来事に言及する概念志向の作品が歓迎され、ものづくりは軽視されがちであったが、この展示はそれと逆。浮世離れした空想と、それが生むものの物理的な存在、そしてそれらのものと街、人々との間に生まれる対話が重視され、これに近年ブーム化までしているグリーン思想がやんわりと加わり、空想とエコロジーが合体した大スケールな展示となっている。
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(左)Ai
Weiwei, Web of Light (クローズアップ) @ Exchange Flags このような路線のせいか、この展示ではアートと建築の境界線で活躍するクリエーターの存在が目立つ。その好例が、日本のアトリエ・ワン(Atelier Bow Wow)やアメリカのディラー・スコフィディオ+レンフロなどの建築家になる。前者は野放しにされた空き地に野外劇場をつくり、ビエンナーレの期間中そこで各種イベントが開催されるインフラを提供。他方、後者は、現代アートの新名所として注目のグリーンランド・ストリート脇の更地をグリーン化し、そこに機械仕掛けの「動く木」を植林するという風変わりな作品を発表し、今回の話題をさらっている。 これらの作品はみなスケールが大きく、欧州文化都市に華を添えるバブリーなムードがたっぷり。中でもその究極を行っているのが、市役所前の広場に高らかに掲揚された、アイ・ウェイウェイのクモの巣のような《Web of Light》だろう。広場目一杯に鉄製のワイヤを張り、その真ん中にクリスタルを散りばめた巨大グモを配し、夜になるとワイヤが稲光りする。いまにもメカゴジラが現われそうなくらいポップなところが笑えるが、その馬鹿でかいスケールには驚きを越えた畏怖を感じずにはいられない。 またスケールはやや小さくなるが、FACTの天井からワイヤで吊るされたチェ・ウラムの重量750キロの立体《Hidden Shadow of Moon》も間違いなく今回のハイライトのひとつ。コンピュータ・プログラミングにより外殻が軟体動物のように動くこの芋虫のような作品は、目を見張るほど微細で美しく神秘にも満ち、アートと新テクノロジーの高度なレベルでの融合を堪能できる。またこの他にもアネット・メッサジェ、トーマス・サラセノ、ガイ・ベンナー、デイヴィッド・アルトメイド、サラ・ジーと、想像力逞しい世界観をもった作家が目白押しだ。
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Liverpool Biennial
2008
リバプール市内要所で9月20日〜11月30日まで開催
Official Website:
www.biennial.com
Useful Links:
Tate
Liverpool
FACT
Open
Eye Gallery
the
Bluecoat
Walker
Art Gallery
A
Foundation
Bloomburg
New Contemporaries 2008
Novas
C.U.C
The
Independent 08
Jump
Ship Rat
Static