公開作品は2階の新スペースInside the White Cubeの更におくに広がる普段は未公開の部屋に展示されていました。公開終了後すぐに宇宙船に設えられることになるという作品は、意外にも一辺がたった8cmくらいの超小型作品。支持体はキャンバスならぬ重さ26.5Kgのアルミ版。板には丸型の窪み穴が複数設えられ、アイシャドーパレットを思わせるように褐色や黄土、グリーン系の絵の具が流し込められていました。作品の奥には、これがが装着されることになる着陸機のパーツが展示されていました。
「Damien Hirst Beagle 2 spot painting」, White Cube 写真はBBCのサイトで見れます。
11月20日
170年振りにギャラリーで人体解剖!
55万人を動員し来年2月までに延期されることになった「The Body World」展。この展覧会が今年春の騒動に負けないくらいの波乱を巻き起こしています。(96〜98年に日本各地で開かれた「人体の不思議展」のロンドン版です)
今回の騒ぎの中心は、今晩展覧会会場Atlantic Galleryにて行われる死体解剖。レンブラントの名作「The Anatomy
Lesson of Dr Nicolaes Tulp」さながら、死体解剖が500人の一般観客の前で行われます。解剖執行者はもちろん、この展覧会の企画執行者で死体保存技術プラスティネーションで知られる解剖学者Gunther
von Hagens (グンター・フォン・ハーゲンス)教授。
選ばれたのはベルリン在住のデンマーク人作家オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)。光、水、氷、火、風といった自然かつ短命な素材をつかったインスタレーションを多数発表し、今欧米で最も注目されている作家の一人。ヴェニス・ビエンナーレ(1999)、MoMA(1999),
Institute of Chicago(2000), ZKM(2001)と世界的に活躍しているEliasson。ロンドンでの展示はSerpentine Galleryでのグループ展The
Greenhouse Effect(2000)以来。
写真界のターナー賞と豪語されるこの賞、今年はどんな写真家が選ばれたのかが気になるところ。ホストギャラリーであるThe
Photographers' GalleryのディレクターPaul Wombell氏は今年の傾向を「… all use photography to record
the world around them. (みな写真を自分の周りの世界を記録するのに使っている。)」とコメント。
そのお言葉通り、Jitka
Hanzlovaは彼女が世界のあちこちで出会った人々を、Bertien van Manenは旅先の中国でできた友達の日常生活を撮り続けています。ちなみに二人ともThe
Photographers' Galleryの今年のプログラムで紹介され、Hanzlovaは現在開催中の「Brixton Studio」展に出展中、van
Manenは4月に「East Wind West Wind」展で紹介されました。
写真家の身のまわりの世界が目立つ今回の特徴をWombell氏は、「Their work signals a return to a more documentary
approach that is now in ascendance in contemporary photography(彼らの作品は、現代写真で現在優勢になっているドキュメンタリー的手法への復帰の兆候を示している。)」と分析。ドキュメンタリーといえば、今年のDocumenta11展もその傾向が強かったのを思い出し、私もなるほど〜と納得。
Techinical problems at our hosting site, have
been preventing access to fogless web-pages (www.fogless.net) since yesterday
(7/11/02).
Despite the misleading dialog-box
prompting you to enter your user ID and password, we do not plan to make fogless
a membership site. We suspect this is a symptom of the problems at the hosting
site.
We regret any inconvenience that
this may have caused our readers.
凄いスペルミス!と笑いながら開けてみると差出人は、今バービカン・ギャラリーの「Rapture」展に出品しているGraham
Dolphin(グラハム・ドルフィン)さん。メールにはThe Art NewspaperのCristina Ruizさんのレポートがしたためられ、米大手雑誌出版社を「Nasty(嫌な)」と呼びたくなる事情が綴られていました。
Ruizさんのレポートの中からドルフィンさん宛のConde Nast社のコメントをそのまま紹介すると: "The reputation
and good will built up in this title over many years as the world's leading fashion
authority, is the most valuable asset this company owns, and we are not prepared
to allow anyone to exploit it in an unauthorised way...It is our policy to follow
up on every case of unauthorised usage whether it be commercial or artistic, with
the assistance of our lawyers whenever necessary."
まずは、Royal College of Artで11月21日から開催される恒例のRCA Secret 2002。この企画は学生とプロのアーティストによるポストカード2000枚がブラインド・セールにかけられるというもの。アーティストのサインはカードの裏に書かれていて、頼れるのはビジュアルだけ。誰の作品かは支払いを済ませるまでわからないという仕組み。
今年の参加者にはデミアン・ハースト、ソル・レウィット、クリスト、ポール・マッカートニー、アルマーニら有名どころのほか、ターナー賞候補者のキース・タイソンも含まれているという。ちなみに値段は一律35ポンド。
Turner Prize 2002, 02/10/30- 03/01/05、Tate Britain
ノミネート者については日誌5月31日付で 去年の受賞者マーティン・クリードについてはこちらを
去年のノミネート者についてはこちらを
The Guardianの記事はこちらにこちら
The Independentの記事はこちら
BBCの記事はこちら
The Stuckist Internationalのサイト
11月1日
今月の展覧会
今月のロンドンは今注目のビッグ・ネームが続々登場。ターナー賞作家の露出度も高くHayward
GalleryではDouglas Gordon(ダグラス・ゴードン)の大型展覧会が今日からスタート。ウェストエンドの新ギャラリーHaunch
of VenisonではRachel Whiteread(レイチェル・ホワイトリード)の個展が今週からスタート。(詳しくは次の「ロンドンのギャラリー最新情報」をご覧下さい)工事中の映画館で催しているArtangel企画のSteve
McQueen(スティーブ・マックイーン)のフィルムインスタレーションもまだ続行中。
でも今一番ホットな話題は、White Cubeで水曜日からスタートしたJake
and Dinos Chapman(ジェイク・アンド・ディのス・チャプマン)の個展「Works from the Chapman Family Collection」。某新聞記事で「ブラックになったホワイトキューブ」なんて書かれてましたが、そう、あの澄みきった白い空間が真っ暗に。アフリカっぽい彫刻が荘厳極まるといった感じにライトアップされ陳列されたそこは、まるでどっかの博物館のよう。プレスリリースに「チャプマン家が70年の年月をかけて蒐集したコレクションを公開」なんて書かれてるため、確か彼らの個展だったはずなのに…と困惑してしまいました。暫く見ているうちに疑問は解けましたが、これについてはまたいずれ。ロンドンにいる方は是非ともパズルを解きにホックストンまで足を運んでみて下さい。
(トコ)
それから最近ご無沙汰気味の展覧会カレンダーですが、こちらも近々載せる予定ですのでお楽しみに。
Douglas
Gordon, - 03/01/05、Hayward Gallery
Rachel Whiteread, - 02/12/21、Haunch of Venision Steve McQueen, - 02/11/10、Artangel at Lumiere
Jake and Dinos Chapman, - 02/12/07, White Cube
ロンドンのギャラリー最新情報
ウェストエンドの撒き返しが始まった今月のギャラリー・シーン。
まずは、ウェストエンド随一のスペースを誇るボンド・ストリート裏のHaunch of Venison。その昔ネルソン提督が住んでたという3階建ての建物は、去年いきなり店を閉めてしまった敏腕ディーラーAnthony
d'Offay氏がかつて所有していたもの。新オーナーはHarry BlainとGraham Southernの両氏で、オープニングは国際的に活躍する現代彫刻家Rachel
Whiteread(レイチェル・ホワイトリード)でスタート。Haunch of Venisonの非常階段を模った高さ7メートルの彫刻や、フロア一面に透き通った飴色の椅子の彫刻を並べた作品など、商業ギャラリーでは到底観れないような作品が展示されています。
fogless.net
e-mail: editor@fogless.net
This site has been designed and managed by Toyoko Ito (Toko) copy; 2000-2008 All
Rights Reserved
このサイトは伊東豊子(トコ)によってデザイン及び管理・運営されています。本サイト内で用いられているコンテンツ(文章・画像など)を無断で複製・転載・転用することはできません。