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12月31日 | ||||
あと数時間で今年も終わり。今年の締めくくりとして、一年間を振り返ってみることにしたが、幸か不幸か浮かぶのはアートのことばかり。(以下、珍しく長文です。お許しを。) Foglessの2004年は、アーティスト30名がAldwych駅に集結した『Minus
One』で開始。こちらは、一歩下がったところにいながらも隅に置けない作家達に焦点をあてた企画。キュレーターを務めた画家の伊東篤英氏をはじめ、食をテーマに活動するアーティストの田中紀子氏、映像作家のスティーブン・イーストウッド氏にインタビューをした。 3月は『New Blood』&ステラ・ヴァイン。ステラに初めて会ったのがこの内覧会。新聞で「サーチのお気に入りは元ストリッパー」と騒がれていただけに、当日、ノーメークにポニーテール、ジーンズにトレーナーという「素朴」な姿で現われたのにはびっくり。話をしてみると、画家としてのキャリアは浅いものの、オールドストリート界隈にギャラリーを経営しているとか。アートのことで話しが弾み取材であることを暫し忘れた。 4月は河原温の『Reading One Million Years』。帰国中の私に代わって鈴木智子ちゃんと栗田さんが取材。トラファルガー広場で24時間体制で開かれたパフォーマンスを、24時間がかりで取材。作品のコンセプトに呼吸を合わせた二人に、作家の代理できていた奥様がいたく感動して下さったとか。(実はこのことを後で知った私は「女のコがそんな夜中に!」と青ざめたが、逞しい彼女たちは新聞社の男性取材陣らを護衛にスマートにこなしたとか。フォト・レポートも) 5月は、美術品管理会社モマートを襲った火災。今は亡き画家パトリック・フェロンの油彩50点が灰になった他、チャップマン兄弟の『Hell』などチャールズ・サーチの所蔵品100点以上が焼けた。ジャーナリストのなかには、ブリット・アートの被害が多く出たこの火災を拍手で迎える者もいたが、これに対しテートの館長が先日ターナー賞の授賞式で、「ナチス政権下のドイツで焚書が行われた時の反応を思い出させる」と発言。(BBC) 6月は、アート・バーゼル。出発前日に航空券購入という無謀な計画だったが、先方の寛大な対応のおかげで取材陣として無事参加。全体でフリーズ・アートフェアの3倍はあろうかという会場内を歩き回り、娯楽性の高い「楽しい」アートに触れるなか、イギリスのアートがいかにコンセプトに凝り固まっているかということを思い知らされた。正直言って、プレスリリースがあったのはイギリス人のブースくらい。 7月は、都築響一氏。アーティストである前にジャーナリストである氏は、観に来てくれた人に作品について熱心に語るコミュニケーションの人。「僕はアートの大事な役割っていうのは教養とかじゃなくて、嫌な事ばかりの世の中をどうしたら気持ちよく過ごせるのか、どうしたらポジティブに生きられるのか、ということだと思うんだよね」。インタビューをした時に言っていたこの言葉は、自分の作品のことしか頭にないアーティストが多いなかとても新鮮に響いた。 8月は、再び日本。近畿中国地方の美術館を訪問。新幹線、在来線、宿泊を挟んで、フェリー、パスと乗り継いで行った地中美術館は、宗教的トーンの強いタレルやデ・マリアの作品の影響もあり、鑑賞までが巡礼の道のように感じられた。インサイダーとアウトサイダーの境界線をなくす目的のもと開館したボーダレス・アートギャラリーは、イギリスのメディアに知らせてみたところ感触あり。智子ちゃんの協力のもと『Raw Vision』で紹介された。もっと日本のアートシーンをイギリスに広めたいと思った。 9月は、ティルマンス。『Esquire』用に取ったインタビューだったが、1時間半に渡るテープを起してみたところスクリプトが14ページも。私ひとりの胸のうちに留めておくのも悪い気がして、作家と雑誌社の承認を得て他でも書かせてもらった。一番印象に残ったのは、彼がアートを社会活動として行っている点だった。社会とアートは切り離せない。これはfoglessの基本理念でもあるため、彼からこの言葉を聞けてとても嬉しかった。ネットではこちらで読めます。 10月は、アートフェア3つとグレゴール・シュナイダー。Frieze, Zoo, scopeLondonの3会場をフォトグラファーの多和田有希ちゃんと駆け巡り、ケイト・モスらセレブが到着する前に疲れきって退散(体力負けです)。一方、シュナイダーの展示は、家二軒と双子のパフォーマー3組を使って瓜二つの世界を作り上げた世にも奇妙な展示だった。それにしても、美術展で人の自慰行為を見る羽目になろうとは予想外。 11月は、サーチ。2005年は絵画の年、ブリット・アートを展示から外す、と表明(BBC)。その少し後に、サーチが一年も前に所蔵品2500点以上を餌にテートに近づいていたことが発覚し、ブリット・アートの時代は終わったという印象を世間に振りまいた(BBC)。そしてつい先週、アメリカのディーラーを通して謎のコレクターがサーチの看板、『鮫』を12億円での手に入れようとしているという報道が(BBC)。いよいよ国外流出になってしまうのでしょうか…。 12月は、やっぱりターナー賞。授賞式の数日前に美術関係者500人に対し、史上もっとも影響力のあるモダンアート一点を選んでもらうというアンケートが行われ、デュシャンの便器こと「泉」が一位になり、「コンセプト」が「物」に勝ることをシンボリックに語った(BBC)。その直後に起きたジェレミー・デラーの受賞。「作るよりも何かを起させることに関心がある」と語る彼は、「物」より「イベント」、「物」より「アイデア」の人。業界の声を如実に反映しているような…。(トコ) | ||||
| 12月31日 | ||||
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土屋信子インタビュー @ DAZED&Excite | ||||
| 12月20日 | ||||
6年目を迎え、若手アーティストの登竜門としてすっかり定着したベックス・フューチャー(Beck's
Futures)。そのノミネート者6名が先週発表された。 一方、昨年重視された多文化性・国際性の方は今年はマイナーな課題だったようで、選出者のほとんどが英国出身者となっている。審査員によって選考の傾向がガラリと変わる点は、ターナー賞同様とても英国らしいが、この国内重視の姿勢には少々残念なものを感じなくもない。 | ||||
| 12月20日 | ||||
「まさかあのシティーバンクがスポンサーから降りるとは!」。そう思われた方も多いはず。そう、こちらの賞は、写真界のターナー賞と言われたシティーグループ・フォトグラフィー・プライズの代わりに新たに設けられた賞で、ドイツ証券取引所(Deutsche
Borse)がスポンサーを務めるもの。 | ||||
| 12月16日 | ||||
口座から80,000ポンドが消えている事が発覚し、8月に学長辞任劇が起きたロイヤル・アカデミー・スクール。今度はそのスクールの親、236年の歴史を持つロイヤル・アカデミーですったもんだが。 | ||||
| 12月16日 | ギャラリー廻り:ウェストエンド | |||
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Cindy Sherman @ Spruth Magers Lee | ||||
| 12月6日 | ターナー賞2004 受賞者発表 | |||
今年のターナー賞受賞者が、ジェレミー・デラー(Jeremy
Deller)氏に決定した。 デラー氏は受賞の挨拶で、「この賞をロンドンのすべての自転車利用者、野生動物とコウモリの保護にあたっているすべての人、クエーカー運動、そして一緒に仕事をしてきた全ての人に捧げます」とコメント。 | ||||
| 12月4日 | 展覧会レビュー | |||
久しぶりにレビューを書きました。
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