| | "サーチの新しいお気に入りは元ストリッパー"と英国各紙で大々的に報じられた、期待の新星ステラ・ヴァインにインタビューをした。サーチとの出会い、一躍有名になったことで降りかかった災難などここ数ヶ月間の出来事をいろいろと語ってもらった。 今回のインタビューのためにステラには二度時間をとってくれた。最初はサーチ・ギャラリーでの「New
Blood」展の時で、まだストリッパー旋風が吹き荒れていた頃。二度目は先月のトランジションでの個展の後で、住居兼スタジオで撮影もさせてくれた(パパラッチから避けるために彼女は当時スタジオで暮らしていた)。 最初の絵が売れてたった半年たらずで、第二のトレイシー・エミンとも言える注目を浴びているステラ。その噂はロンドンブームたけなわの日本にまでしっかり届いているようで、フジテレビの英国発カルチャー番組『UK
JACK!』(深夜3:25〜4:20)で来月ステラのインタビュー映像が公開されるという噂だ。テレビ欄のチェックを忘れずに!(トコ)
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| ■ 小金沢健人 @ Haunch of Venison 『ぼくの作品は穴についてのもの。ドーナツの穴がドーナツのあるおかげで目に見えてくるみたいに、作品を作ることは僕にとって穴に到達するためにドーナツを作るようなもの』*
この名言ゆえにオープニング・パーティーにまでドーナツが登場したベルリン在住の作家、小金沢健人さんの個展が、ウェストエンドのホーンチ・オブ・ヴェニソン(Haunch
of Venison)で始まった。
今回のプレスリリースにももちろんしっかりと載っているドーナツの例え。「随分前にそういう話をちょろっとしたら、凄くキャッチーなセンテンスのせいか、みんなよく使うんですよね」と、照れながら答える小金沢さん。
やりたい事は、何にも無い物をそのまま見せることだそう。だが、無い物を見せるのは難しい。そこで考えたのが、"枠"を使うこと。今にも壁に消え入りそうなドローイングを見ながら、「こういう物を作っているけど、でも本当は"何にもないでしょ"って言いたいんですよ」と小金沢さん。 | |

 Takehiko
Koganezawa Haunch of Venison Photo: toyoko ito (上)展示の具合を調節する小金沢さん。 (中)9
Untitiled drawings, 2004 (下)5 Untitiled drawings から
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ドーナツのみならず、小金沢さんの口からはほうれん草、ラーメンなど、堅苦しい現代アートを身近に感じさせてくれる言葉がポンポン飛び出す。例えば、「描く題材って、どうやって決めるんですか?」と聞いてみると、「この日は麺類だなっていう日があるじゃないですか。ああいうのと一緒なんですよ」という感じ。
マニフェスタ4やシャルジャー・ビエンナーレで発表した映像やパフォーマンスとは違って、ドローイングは彼にとって一番慣れた素材。「紙と鉛筆って安いじゃないですか、素材が。お金や時間が凄くかかるものもそれはそれでとても面白いんですが、見ているだけで満足してしまうんですよね(笑)。時間は掛かっているけど、お金が掛からなくて、誰にでもできる。そういうアートにいま惹かれています」と、その魅力を語ってくれた。
ヨーロッパを中心に活躍している小金沢さんだが、来月20日から銀座の資生堂ギャラリーでサウンドと映像を中心とする展覧会が始まる。六本木のギャラリー、HIROMI
YOSHIIでもドローイング展が同時開催される。Haunch of Venisonの個展は8月28日まで開催(Bruton Street側のスペース)。 (トコ)
* マイテ・ヴィソー、「小金沢健人−ドーナツの穴へと近づく方法」、
『Takehito Koganezawa Drawing』, Bluemark & Verlag fur moderne Kunst Nurnberg,
P.142.
Dazed & Confused Japanのウェブ版「Dazed
& Excite」にも記事を寄稿しました。
■ ダンス・アンド・メディア2004/東京 イギリスのメディアパフォーマンス界の先鋭、ジョセフ・ハイド(Joseph
Hyde)氏が、メディアとダンスの融合をテーマにしたイベント「ダンス・アンド・メディア2004/東京」参加のために来日する。
8月1日から4週間に渡って開かれるこのイベントは、インターネット、ビデオ、データなどメディアの機能をフルに活用してグローバルな情報交換とコラボレーションを行っている団体、ダンス・アンド・メディア・ジャパンが企画するもの。今年はブリティッシュ・カウンシルの共催のもと、パフォーマンス、レクチャー、ワークショップ、ビデオの上映会などが都内の様々な会場で催される。また、京都と山口でもワークショップやダンス映像の上映会が開かれる。
イベントのハイライトと言えば、毎年海外から迎えられるゲスト・アーティストによるパフォーマンスで、今回これを務めるのがハイド氏。彼と日本の舞踊家、メディアアーティスト、ミュージシャンらとの合作パフォーマンス『amplified』が発表される(8/1、8/20)。ダンスと5.1サラウンドシステム、照明、映像がリアルタイムに融合する、ダイナミックなライブパフォーマンスとなるようだ。
メディアパフォーマンスの第一人者であるハイド氏は、ローマ式浴場がある英国南西部の街バースにある、バース・スパ大学でサウンド・アートやメディア・アートを教えるドクター。プロのパフォーマーを対象とするワークショップの講師も務めている。詳しくはダンス・アンド・メディア・ジャパンのサイトで。ハイド氏のサイトはこちら。 (トコ)
Dance
& Media 2004 / Tokyo 040801 - 040828 参加アーティスト: ジョセフ・ハイド(Joseph Hyde) アレッシオ・シルヴェストリン(Alessio
Siverstrin) 蹄ギガ Intermedia performance unit NEST 河内一泰 阿尾茂毅 salmon 松尾邦彦
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| ■ 都築響一 @ Scout 去年のホワイト・キューブとフォトグラファーズ・ギャラリーでの個展が話題を呼んだ都築響一さんが、この夏もロンドンに登場。ホックストンにあるトレンディーな写真専門のギャラリー、スカウト(Scout)で、今月9日から約一ヶ月間に渡って個展が開催される。 | |
 Kyoichi
Tsuzuki Belle Chateau, room 302, 2000, Courtesy: Scout
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展示作品はラブホテルのインテリアを撮影した「Satellite of Love」シリーズから。風俗産業が生んだラブホテルという日本特有の文化が、都築さんの美麗かつファンタジックな写真を通して、ロンドンの人々に紹介される。ギャラリーからの情報によると、8日のオープニングにはご本人がお見えになるとのこと。報道陣にびっしりと囲まれていた去年のあの光景が、また再現されるのでしょうか。
"Satellite
of Love" Kyoichi Tsuzuki, 040709 - 040807, Scout 
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Happy Hour in Japan 今年1月のアートイベント「Minus One」で、ケーキを使ったパフォーマンス作品「Happy
Hour」を発表したアート・ユニット"courier"が、いよいよ日本に上陸。名古屋のアート団体N-markが企画するプロジェクト「カフェライン」に加わる形で、東京、名古屋、京都の三都市を回って作品を披露する。
| 今回の「Happy Hour in Japan」も、去年のロッテルダムの時と同様に、インタビュー形式で参加者からハッピーな話が集められる。ハッピーな話のお返しとして、"courier"の田中紀子さんとコラボレーターのふなきみかさんからは、アフタヌーンティーがサービスされるとか。 | |
 Noriko
Tanaka, Sweet Home, 2001
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最近では、ギャラリーというお決まりの枠組みを超えて、カフェで料理の腕前を披露するプロジェクトを展開中のこちらのユニット。ロンドン仕込みの自由な発想を味わえるまたとないチャンスとなりそうだ。詳しくはcourierとn-markのサイトで。フォグレス掲載の田中紀子さんのインタビュー記事はこちらから。
"Happy
Hour in Japan"開催会場: 東京:040718 - 040719、会場:Rice+ 京都:040723、会場:京都大山崎山荘美術館 名古屋:040724
- 040725、会場:カノーヴァン
■ Kan Gallery オープン 去年の夏までKensington and Chelsea
Collegeで絵画を学んでいたTad Suzukiさんが、東京の多摩センターに先月ギャラリーをオープンした。Kan GalleryのオーナーはTadさんのロンドン時代の友達のお父様。エクステリア会社を経営しているこの方が、ビルのワン・フロアーをTadさんの制作場所として提供してくれたのが、ギャラリーを開くことになったきっかけ。
| 「英国時代に何軒かアーティスト・ラン・ギャラリーを見てきたので、日本でもその可能性を試してみたかったのです。英国のアーティスト・ラン・ギャラリーの手法で、例えば、低料金で絵を預かって売れたらコミッションを取るとか、壁面の一部を使って企画展をやるとか、公募展をやるとか、意欲的なアーチストを募って個展を開くとかが、日本でもできるのか試したかったのです」とTadさん。
今月15日から始まる第2回目の企画では、「海、空、Blue」をテーマとした作品が展示される。8月中旬スタートの展示第三弾では、「kan
Gallery Open(公募展)」を計画中ととのこと。詳しくはこちらで。 | |

 Kan
Gallery外観 Photo: Tad Suzuki
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■ 小西智恵 @ Royal
Academy of Arts フォグレスをお手伝いしてくれている小西智恵さんの作品が、あの名誉あるロイヤル・アカデミーの「Summer
Exhibition 2004」で展示されている。展示室はトレイシー・エミンやアレクサンダー・マックイーンのドローイングが展示されているGallery
VI。 ザッとみたところ、合計1,245点もある展示作品中、日本人らしき名前は彼女ひとりだけ。
| 展示されていたドローイングは、一見、紙に大きな黒いシミが滲んだような抽象的なもの。でも見続けていると、不思議と上げ底靴を履いた足のように見えてくる。現在日本にいる智恵さんにこれを伝えたところ、彼女の作品は「"何に見えるか"という事よりも"形とは何なのか"と言う事がより重要。(中略)人によって何に見えるかは違います。それは人によってその形に対する個人的な情報を日常生活の中で吸収しているからです」と、なかなか興味深いコメント。 | |
 Chie
Konishi, Untitiled
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"Summer Exhibition 2004" 040608
- 040816, Royal Academy of Arts 
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鈴木友昌 @ Corvi-Mora 舟越桂の彫刻を今風にしたような、クールでストリート性溢れる若者を彫刻にしている鈴木友昌さんの個展が、先月30日から始まった。展示ギャラリーは、リアム・ギリックなど先鋭な作家を抱え、今年はじめにウェストエンドからサウス・ロンドンに移転したコルヴィ・モーラ(Corvi-Mora)。こちらで活動する日本人作家は結構いるものの、鈴木さんのように商業ギャラリーと契約をしている作家となると、ほんの一握りというのが現状だ。そういう意味からも見逃したくない一本だ。
"Lucy
and Simba", Tomoaki Suzuki 040630 - 040731, Corvi-Mora 
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澤田知子 @ Hayward Gallery 今年の木村伊兵衛写真賞を受賞した澤田知子さんが、先週からヘイワード・ギャラリーで始まった注目の企画展「About
Face」に出品中。総勢70名以上の作家のなか、日本からの参加は彼女ひとりだけ。展示作品は、自動証明写真機で撮影したセルフポートレートを集めた「ID400」(1998)。ガリ勉少女からイケイケまで、多種多様な少女に化ける彼女の変装術が堪能できる。ステレオタイプを読み取る彼女の洞察力と、それを再現する演技力には、シンディ・シャーマンも目を丸くしそうだ。
"About
Face" 040624 - 040905, Hayward Gallery 
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赤塚りえ子 @ Danielle Arnaud 好評を得たダニエル・アーナウドでのグループ展「The Entangled Eye」展が東京に巡回してから早8ヶ月。今回、赤塚りえ子さんが参加している企画展「Nowhere
Else But Here」は、テートしかり、SLGしかり、この夏注目のガーデンに着目したもの。ガーデンという観念を起点として作られた、作家16名による作品が展示されている。
"Nowhere
Else But Here", 040625 - 040801 Danielle Arnaud Contemporary Art 
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