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2月17日 |
イーストエンド徘徊 |
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ホックストン周辺のギャラリーを2ヶ月ぶりに回りました。雨のせいか、冬のせいか、不況のせいか、久々のホックストン界隈はなんだか暗め。ギャラリーの顔ぶれも少し変っていました。
前者のクロウは、パーティー会場と覚しき室内に、皮を剥がされた豚や虎などを吊るしたバイオレントな具象絵画7点を発表。絵の中のパーティー会場は、人っ子ひとりなし。祭りの後というか、人が好き勝手に暴れまくって、ずらかった後の混沌ぶりと虚無感が画面に滲み出ている。《New
York Stock Exchange After Bond Rally, 1919》(債権者集会の後のニューヨーク証券取引所, 1919)といった作品タイトルから、絵が示す時代は遥か昔であるようだが、そのしらけたムードが、ここ最近の不況、特にアートバブルが弾けたあとのアート業界を仄めかしているように見えなくもなく、なんだか意味深。同じく、後者のゴールダーの骸骨や化け物をモチーフにした作品も、お先真っ暗というムードでいっぱいだが、こちらはSF映画のキャラクターのパロディのように見えなくもなく、もう少し軽いノリで鑑賞ができる。それにしても、作品の血生臭さが少し前のチャップマン兄弟やデミアン・ハーストの作品のようで、何だか昔懐かしいものを感じる。2月21日まで。
一階と二階の全スペースを使った展示は、先の《Piss…》をはじめ、90年代の《Objects
of Desire》(欲望のオブジェ)シリーズや《A History of Sex》(セックスの歴史)シリーズが並び、ミニ回顧展のような豪華な展示。そして、そのハイライトをつとめているのが、去年秋に同画廊のNY店で発表された、動物や人間の排泄物をクローズアップで撮った新作シリーズ《Shit》(くそ)。まるで瑞々しい草花や果実を撮るように、ディテールをくっきりと押さえ、何倍にも拡大された写真は、見た瞬間に目を背けたくなるほど生々しい。オープニングの晩、これを肴に一杯やったのかと思うと吐き気がもよおしてくるが、こういう題材もここまでプロに徹して撮られると、ある意味で感動する。バブルの時はダイヤモンドやゴールド、弾けた後はクソ。現代美術は時代の鏡と言われるが、これもそのひとつなのか。2000部限定の写真集がなかなか好評のようだ(私も買ってしまいました)。3月28日まで。 ■ IBID, HOXTON SQ. ■ STORE, HOXTON ST. ■ PEER, HOXTON ST. ■ LIMONCELLO, HOXTON ST. ■ FLOWERS EAST, KINGSLAND RD.
来場客で会場がごった返していたうえに、知り合いに会ってばかりであまりよく見れなかったが(ごめんなさい)、ここに集められた作家はいずれもハイパーリアルな空想世界での「冒険」を得意とする作家らしく、会場の天井にぽこぽこと浮かんでいた鬼頭さんの金ピカのヘリウム風船をはじめ(ウォーホルを思い出した)、イマジネーションをかきたてる夢想的な作品が目立っていた。ちなみにタイトルの「Barock」は、派手とか飾りがゴテゴテとしているといった意味合いを持つバロック様式の「Baroque」にかけているようだが、この言葉は最近、バラク・オバマの名前とロックをかけて音楽業界でよく見かける単語でもある(The
Barock Obamaなんてバンドがあったりする)。この展示の会場となっているI-MYU PROJECTS(アイ-ミュと読むようだ)は、ゴールドスミス・カレッジを卒業した韓国人女性二人が2006年にオープンした画廊で、アジアの若手を意欲的に紹介しているロンドンでは珍しいギャラリーのひとつになる。いまPippy
Holdsworthで展示中の近藤正勝さんも前回ここのグループ展に参加していた。3月28日まで |
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2月9日 |
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久々の書き込みです。お正月も遥か彼方、節分も終わり、ロンドン18年振りの大雪もひと段落。その間、「Seven Seas」次号のロンドン・アート特集に追われていましたが、ひと段落したので日誌をまた再開します。まずは、美術館のハイライトから。今月は中東とインドのアートが際立っています。
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fogless.net
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